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武道における学び

「負けない奥義」柳生耕一厳信著(参考文献)・・・

柳生新陰流宗家の教える最強の心身術・・(ソフトバンク新書)には、

この流派の奥義の一つが示されている。

長年の指導に携わってこのことが良く理解できるのでここで紹介をしておく。

それは学びの真髄「三磨之位」である。

円の上に三つの点が打ってあり、それが「習い」「稽古」「工夫」である。

「普通の学習論であれば習いと稽古という二つのプロセスで終わりでしょう。

でも、先生に教わったことをひたすら稽古するだけでは不十分で、

自分のものにするための時間とプロセスが必要ということです。

この工夫というのは今風の表現で言い直すと「気づき」です」

と述べられている。

先生のコピーではない自分が、このサイクルを意識しながら

学んでいくことで、ある日、忽然とステップアップしていく

・・これは日頃の実践で感じていることである。

小学生であれば、早ければ5年生から、遅くとも6年生の終わりに

このようなステップアップが目に見る形で見られてくる。

 運動神経が鈍いので剣道は無理・・というのではなく、

今刺激して、将来のステップアップを目指すという

気の長い、気持ちの余裕が必要である。   

 もう一つ、そういう運動神経がいまいちという子供

たちほど剣道を長く続けて上手になっていく傾向がある。

これもこの武道の学びのサイクルを我慢強く、自分で

回した結果ではないかと思っている。

 

 

稽古

工夫

習い

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